2009年3月24日火曜日

二次的なコリや痛み

 人間は痛みに対処しようと体を動かすことで痛みを緩和したり回避しようとします。しかしその動作により二次的にコリや痛みを招くことが少なくなく、当院の患者さんにも多いため紹介します。

 例えば足首の捻挫による背腰部痛。足首の痛みを回避する為に着地を短くしようと、他方の大殿筋、中殿筋、背部の筋が多く使われます。その状態が数日間続くとどうなるでしょうか?筋疲労はもちろん普段と違う動きをしたことで膝関節や仙腸関節などの関節もズレます。右足首の捻挫が治った処で今度は腰痛や膝関節痛など別の症状で悩まされるのです。

 その他の例として痛みを緩和する為のストレッチがあります。長時間のデスクワークなどでツラくなった殿筋や腰部の筋は足を組む事でストレッチされ、痛みが緩和されるのです。しかしこれでは仙腸関節のズレを引き起こしギックリ腰になりやすい腰を作ってしまいます。

 以上二つの例から、本来痛めた場所を回避したり緩和する動作は二次的に別の症状を招く事が分かります。二次的な症状だけを治療することは根本的な原因を絶っていない為、同じ症状を繰り返す恐れがあります。原因をきちんと見つけて施術する事がとても大切なのです。(ヒジヤ)

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