2009年4月27日月曜日

呼吸

 呼吸が浅く、一回の呼吸による換気量が少ない患者さんが多くみられます。息苦しいと感じたり、症状としては何も感じなかったり。どちらにしてもほとんどの方は、肩から背中にかけての強いコリも一緒に見られます。呼吸が浅くなる事と身体がコル事、この二つに関係はあるのでしょうか?
 
 私達が普段無意識で行っている呼吸。息を吸い込む吸息運動は、外肋間筋の収縮によって胸郭が広がると胸腔内の容積が大きくなり肺が拡張、空気が肺内に流入します。 息を吐く呼息運動は内肋間筋が収縮する事で胸郭が小さくなり、肺の中の空気を排出します。これが簡単な呼吸の仕組みです。肺自体ではなくその周りの「胸郭」の動きがとても重要になってきます。

 現代人の生活は「胸郭」が広がったままの姿勢でいる事がとても多いです。例えばデスクワーク。机に一日中肘をついて座る姿勢は、肩を上げ胸郭を広げます。2~3年そんな生活を続ければガチガチの肩こり+広がったまま固くなった胸郭の出来上がりです。肺は胸郭が広がった分だけ外気を取り込んでいたので胸郭が広がったまま固まると、十分に外気を吸う事が出来ず、排泄もうまくできません。肩や背中がつらいと感じる人は胸郭も広がっている、つまり呼吸が浅くなっている可能性があるのです。

 マッサージで広がったままの胸郭を和らげたり、呼吸の吐く動作に意識をおいて、胸郭が閉じるのを感ながら一回一回呼吸をする事で深くきちんとしたリズム良い呼吸をするとよいでしょう。

 また呼吸では吸息運動の方が呼息運動より優位の為、無意識に胸郭が広がったまま固まる事が多くなります。(ヒジヤ)

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