2009年8月11日火曜日

捻挫している人の歩行

捻挫している人の歩行は、痛みが出ることを避けるため、足首を90°に自然と固定し、関節運動が無い状態で歩行します。
その状態だと、患側の前脛骨筋という筋肉を収縮したまま歩行することになります。これは筋疲労につながります。そして、膝を曲げずに伸ばしたまま、歩きやすいように股関節を外反・外旋した状態で歩行します。
これは、普通の歩行で、踵で接地して、つま先で地面をけって歩くということをしたくないための逃避性歩行(不安)なのです。
不安というのは、身体が感じた痛みを脳が記憶することにより、痛みがなくなった後も容易に記憶が「痛み」として身体化し、現れることなのです。
痛みがとれたとしても、この不安がとれないと正常な歩行をすることができません。


関節運動を制限し、安静にしていても、根本的な不安は解消されず、制限している分関節運動能力の低下を引き起こします。

不安を取り除くには、痛みが存在しても、運動できることが理解できれば、おのずと不安は解消されます。

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