10間連続公演のダンスミュージカルのトレーナーをしてきました。
公演開始、早々にしてメインダンサーの大腿部肉ばなれに始まり、公演が1週間も続くと、持病の神経痛の再発やこむら返りなど体の疲労に対して回復がおいつかずにおこるべくして起こる問題が増えてきました。
1日2公演なので、午前にいくら身体を壊したからといっても、午後には笑顔でパフォーマンスをしなければいけません。
(そんな時に役に立つのがクライオセラピーです。クライオセラピーとは、氷でアイシングをしながらストレッチやマッサージをする方法です。患部を冷やすことで鎮痛効果と痛みの原因となる発痛物質の抑制をし炎症を抑えてすぐに舞台へとあがる手助けをしてくれます。)
痛い場所をひきずりながらの公演の続行は他人にはわからぬ苦しいものです。
それでも常に最高のパフォーマンスをするプロ意識と根性には、ただただ感服いたしました。僕らは限られた時間の中でコンディショニングを整えて、今できる状態を作り送り出すこと。
短い期間でしたが一生懸命がんばっている人たちを裏方から負けないくらい全力でサポートさせていただくお仕事は本当に気持ちのよい仕事でした。
2009年8月18日火曜日
野球
週に2~3回野球をする患者さんが先日、右股関節の辺りが痛むとの事で来院されました。
聞けば最近は痛みを我慢して一試合ピッチャーとして投げぬく事がよくあるとの事。
投球の際右の膝や股関節は強い力で内旋される為中殿筋や大腿筋膜張筋など内旋筋の使いすぎで股関節がズレ、痛みとなって現れると考えました。
しかしこの患者さんは股関節は外旋、膝も外を向いている状態で固まっていたのです。同様に股関節の外旋に使う筋肉が強く緊張しています。
投球にクセがあるのか、又は投球以外によるものか。とにかく外旋の状態で固まることが股関節の不安定さを招くため初回はそこから診療しました。
それから何回か診るにつれて、原因が野球ではなく本人の普段の生活上のクセである可能性が高いと考えました。ガニ股で歩いたり、立ち仕事で常に右足に体重がかかっていたり。これらはすべて股関節を外旋させるからです。
「股関節」という多軸性の関節であれ、少しでも可動域が狭まった上にハードな運動を行うとチョットした事でも痛める原因となります。
これからの診療では偏った使い方で硬くなってしまった右股関節の可動域を正常なものに保っていく事が患者さんの野球を行う上での大切なポイントとして考えながら診療を行っていきます。
聞けば最近は痛みを我慢して一試合ピッチャーとして投げぬく事がよくあるとの事。
投球の際右の膝や股関節は強い力で内旋される為中殿筋や大腿筋膜張筋など内旋筋の使いすぎで股関節がズレ、痛みとなって現れると考えました。
しかしこの患者さんは股関節は外旋、膝も外を向いている状態で固まっていたのです。同様に股関節の外旋に使う筋肉が強く緊張しています。
投球にクセがあるのか、又は投球以外によるものか。とにかく外旋の状態で固まることが股関節の不安定さを招くため初回はそこから診療しました。
それから何回か診るにつれて、原因が野球ではなく本人の普段の生活上のクセである可能性が高いと考えました。ガニ股で歩いたり、立ち仕事で常に右足に体重がかかっていたり。これらはすべて股関節を外旋させるからです。
「股関節」という多軸性の関節であれ、少しでも可動域が狭まった上にハードな運動を行うとチョットした事でも痛める原因となります。
これからの診療では偏った使い方で硬くなってしまった右股関節の可動域を正常なものに保っていく事が患者さんの野球を行う上での大切なポイントとして考えながら診療を行っていきます。
2009年8月11日火曜日
捻挫している人の歩行
捻挫している人の歩行は、痛みが出ることを避けるため、足首を90°に自然と固定し、関節運動が無い状態で歩行します。
その状態だと、患側の前脛骨筋という筋肉を収縮したまま歩行することになります。これは筋疲労につながります。そして、膝を曲げずに伸ばしたまま、歩きやすいように股関節を外反・外旋した状態で歩行します。
これは、普通の歩行で、踵で接地して、つま先で地面をけって歩くということをしたくないための逃避性歩行(不安)なのです。
不安というのは、身体が感じた痛みを脳が記憶することにより、痛みがなくなった後も容易に記憶が「痛み」として身体化し、現れることなのです。
痛みがとれたとしても、この不安がとれないと正常な歩行をすることができません。
関節運動を制限し、安静にしていても、根本的な不安は解消されず、制限している分関節運動能力の低下を引き起こします。
不安を取り除くには、痛みが存在しても、運動できることが理解できれば、おのずと不安は解消されます。
その状態だと、患側の前脛骨筋という筋肉を収縮したまま歩行することになります。これは筋疲労につながります。そして、膝を曲げずに伸ばしたまま、歩きやすいように股関節を外反・外旋した状態で歩行します。
これは、普通の歩行で、踵で接地して、つま先で地面をけって歩くということをしたくないための逃避性歩行(不安)なのです。
不安というのは、身体が感じた痛みを脳が記憶することにより、痛みがなくなった後も容易に記憶が「痛み」として身体化し、現れることなのです。
痛みがとれたとしても、この不安がとれないと正常な歩行をすることができません。
関節運動を制限し、安静にしていても、根本的な不安は解消されず、制限している分関節運動能力の低下を引き起こします。
不安を取り除くには、痛みが存在しても、運動できることが理解できれば、おのずと不安は解消されます。
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