2009年6月23日火曜日

大腰筋の働き

腰痛で悩んでいる人は多いと思います。
その中でも、【大腰筋】という内臓よりも奥にある筋肉が原因のひとつとして考えられます。
大腰筋というのは、上半身と下半身を繋いでいる筋肉であり、脚を上げたり・姿勢の保持に使われています。特に、重心をとらえる姿勢維持筋として重要です。
この筋肉は腰椎から大腿骨の内側に付いてくるため、収縮が強いと体は前傾し骨盤は後傾してしまい、逆に筋肉が弱いと姿勢維持筋としてしっかり働けなくなってしまうのです。

◦自分の大腰筋の強さを測る方法
仰向けになっていただき、膝を伸ばしたまま足を上げてみてください。かかとが床から約10㎝くらい離れたら、その高さでキープしてみてください。
まったくキープできない人は、腹筋や足の筋力などが弱いということも考えられますが、大腰筋が弱い可能性があります。
大腰筋は深部にある筋肉なため意識するのは難しのですが、簡単な強化として歩くときにしっかり膝を上げて歩いたり、駅などでエスカレーターを使わずに階段を使うことを心掛けましょう。

2009年6月12日金曜日

骨盤の開閉リズム

人間の骨盤は周期的に開いたり閉じたりしています。その骨盤の開閉が身体全体に影響を及ぼします。
女性の場合、月経にむけ2週間かけて開いていき2週間かけて閉じていきます。
この開閉リズムは月の満ち欠けとも密接な関係があります。(とてもおもしろいところなので今度詳しく説明したいとおもっています。)
この骨盤の開閉がスムーズにいかないと、歪みをはじめ月経前症候群(PMS)や生理不順、むくみ、便秘、腰痛肩こりなど様々な症状を引き起こす原因の一端となると考えられます。
また、一日では朝に骨盤は閉じていき(活動的になり)、夜にかけて開いていきます(骨盤が開くことで体が休みに入る準備をしていきます)。

普段の生活では気がつかない身体の変化、この常にかわり続ける変化とリズムを知り、その時その瞬間に合わせ自然と対応していくことで身体はバランスを取り戻し、心と体、魂が喜びだします。
次回、骨盤リズムと養生法について書きたいと思います。

阪本


2009年6月3日水曜日

頚椎と枕の関係

寝つきが悪いや、朝起きても疲れが取れないなど感じる人はいると思います。
今使っている枕が原因ということも考えられます。

まず、平らな床に寝て、枕のない状態で体重が背中や腰全体にのっていることを感じてください。
そこから、1㎝くらいの本などを枕にして一冊ずつ高さを上げてみてください。
頚が上がることにより、今まで体重を体全体で受けていた重心が変化し、お尻の方へと動き、腰や殿部のみで体重を支えてしまうのです。そのため、朝起きた時に腰が痛いなどの症状が現れるのです。

高さの合った枕を使うことにより、布団やマットレスに対する体の接地面にかかる圧が均等であることが理想です。(体圧分散性)
なぜなら、均等に圧がかかることにより、全身の筋バランスも均等に保たれるため、良い緊張状態の筋肉を作りだすことができるのです。

2009年6月2日火曜日

姿勢

 前傾姿勢で歩いている人をよく見かけます。
女性で一番多いパターンは高いヒールを履く事で起こる前傾姿勢。高いヒールの靴を履く事はつま先立ちをしている事と同じです。ヒールを履くと足の中心にかかっていた身体の重心が足先に移動、バランスを取ろうと上半身が前に出て前傾姿勢になってしまうのだと思います。
前傾姿勢は肩が内側に入り猫背になりやすく、肩コリなどの原因ともなります。
また前に出た上半身のバランスを取る為に腰が後ろに傾いてきます。それが腰痛の原因となる事もあるでしょう。
 男性にも原因は違えど、前傾姿勢で歩く人はいます。

前傾姿勢で歩く人にいきなり、「肩を後ろに持ってきて、背筋を伸ばして、腰を前に持ってきて…」と色々言っても、中々そう簡単に全身に意識を持ってはいけなものです。
最初は「目線」から意識してみてください。前傾姿勢で歩く人のほとんどは斜め下のほうを見て歩いています。身体のバランス上そうなってしまうのです。
ですから逆に少し上の方を見る事を意識するのです。少し上を見て歩くと前傾姿勢でいる事が辛くなり上半身が自然に起き上がってきます。上半身が起き上がってくると、腰の位置も戻ってきます。

2009年5月22日金曜日

ダイエット

夏にむけて体作りやダイエットと思っている方は多いようです。
そこで夏までに今やるべきこととして僕が提案するのは「筋力トレーニング」です。
「筋力トレーニング」と聞くと、きつく、筋肉をつけるなんてダイエットとはかけ離れていると思いがちですが、
答えはNOです。
夏までに落としたいと思っている脂肪そのものは、筋肉があることによって、はじめて燃焼する事ができるからです。現実問題、部分的に脂肪を落とすことは難しいのですが、部分的に筋肉ををつけることで、身体を自分の目指すかたちにデザインすることは可能です。
また食事制限だけで運動をしないダイエットでは脂肪のみならず筋肉の量を減らしてしまう結果となり、一番落ちてほしくない胸から痩せてしまい理想のダイエットからはかけ離れ身体のバランスを崩しかねません。

脂肪の落ちる順は、胸→背中→顔→腕→足→お尻の順番で落ちていく傾向にあります。
お腹まわりは、骨が少なく筋肉の量がすくないことが燃焼を弱め脂肪が落ちにくい原因となっているようです。
夏まであと少し、まずは痩せたい部分の「筋トレ」をして自分の目指す身体をデザインすることからはじめてはいかがでしょうか? まだまだ、時間はあります。

サカモト

2009年5月19日火曜日

目の酷使

デスクワークで長時間パソコンを使っていると、目が疲れてくると思います。
なぜ、疲れてくるのか?

黒目の中にあり、目のピント調節をする毛様体筋があります。
毛様体筋というのは、遠くを見ている時は緊張していない自然な状態なのですが、近くを見る時に収縮します。
ピント調節には水晶体と毛様体筋が働き、遠くを見る時は毛様体筋が緩んで水晶体が薄くなり、近くを見る時は毛様体筋が緊張し水晶体が厚くなります。
特にパソコンなどを長時間使う人は、毛様体筋が常に緊張している状態になるため凝ってしまうのです。
毛様体筋は、自分の意識で動かすことのできない筋肉で、自律神経がコントロールしています。
毛様体筋自体を直接触ることができなくマッサージなどをできないため、ケアが難しいのです。
鍼などでは目の周りにある、承泣穴・晴明穴・攅竹穴などに刺鍼し、目の周りの血流を上げていきます。

セルフケアとして、指をまず顔から10cmのところにたて両目でピントを合わせます。5秒経ったら2~3m先に目標物を置き、そちらにピントを合わせます。それを何度か繰り返してください。
繰り返すことで、毛様体筋を動かすことに繋がります。

2009年5月16日土曜日

 筋肉の作用は収縮と伸展。この作用は脳からの信号によるものと、反射によるものがあります。例えば(肘を曲げたい)と思い肘を曲げる。これは意識的に脳から送られた信号によるものです。 歩いている時はどうでしょうか?足の筋肉を曲げて、伸ばして…と考えて行っている人はいないはず。これは反射といって身体に記憶された動作が無意識で行われる運動の事。脳からではなく脊髄で起こる反射となります。

 この無意識で行われる反射の運動が、現代の人の「コリ」を招いているのではないかと思います。デスクワークによる座位、販売での立ち仕事。長時間の同じ運動が身体に記憶されてしまい、したくなくても無意識にその姿勢になってしまう。こうした筋肉が常に収縮した状態がコリでとして現れるのではないのでしょうか。

 解決策として、①長時間の仕事による動作とはまた別の運動をする事で、身体が記憶する事を阻止する。②マッサージなどで外から刺激を与え、身体に記憶された反射をリセットする。この2つが考えられます。(ヒジヤ)